「PSYCHIC ECLIPSE-サイキックイクリプス-」感想

2024-10-27PSYCHIC ECLIPSE-サイキックイクリプス-

文字数が2000を越えそうな予感がしたので別記事にしました。(確認したら4000文字超えてた💦 これでも以前のようにルート(キャラ)別感想がないので偏ってるし、だいぶ軽め🤤) ネタバレ配慮してません。

ざっくり感想

面白かったー！共通ルートはほぼなくて、誰のルートに入りたいかをすぐに選択できます(笑) 選択肢も少なく、ADVとしてのゲーム性を求めている方には少し物足りないかもしれないです。

自分も最初は肩透かしを食らった感がありましたが、思い通りのルートに入れないストレスがなく、金太郎飴にもならず、すぐに「これはこれで…？」となりましたw 面白ければそんなのは些末なことなのです😜笑

各ルートの結末分岐まではほぼ1本道な感じですが、結末分岐に入ってからそれなりのボリュームが用意されているため唐突感がなく、満足感は高かったです。

エンドは各キャラ3つあり、TRUE/NORMAL/DARKとなっています。NORMALエンドは普通にDARK、、、というかバットエンドでしたねw 15禁はグロ表現のほうに掛かっているのではないかと。苦手な方は注意。

因みに私はPIL/SLASH作品で鍛えられているので問題ありませんでしたw(これがいけた方はぜひ18禁ピルスラ作品をプレイしてみよう！おすすめは「神学校」です☆笑)(ピルスラ作品は遡るほど頭がおかしいですw)

またこの作品は、制限ありの裏ルートをプレイすることで完成します。(すっきり感が味わえる)　裏ルートは誰かを攻略するためのルートではなく、本編の補足のような位置づけなのですが十分楽しめました。というかこれがなかったら消化不良で、シナリオに不満が残っていたと思います。

むしろ本筋に集中するためにある程度の肉付けは削って、あとで補足するルートを作るって意外とありかもしれない、、、プレイ後モヤモヤしないの最高。攻略キャラ以外の補足って大事だわ。

私はリヒト推しなのですが、本編では兄のカナデ(奏)の名前が1回しか出てこなくて(見逃している可能性あり)、「奏？？？誰？？？」となっていたのでwww それも裏ルートをプレイすることですっきりします。いや、ある意味割り切れない結末ではあるんですが、、、

ケイ(主人公)と結ばれるには兄は死ぬことになるし、兄が生きている世界線を選ぶならケイは死ぬ(存在しない)ことになるし、、、攻略したいレベルでカナデ兄さんの魅力にやられてしまったので、死ぬ運命なのが悲しかった。死なない世界線では兄弟間の関係が希薄なようだし、、、(ただそれも説得力があるんだなー！)

更にSPECIAL(おまけ)がとても良かった。ひとつひとつは短いけれど、痒い所に手が届く感じ！

声優さんのインタビューもあって、とくに3役を演じられた東ノ充気さんが、主人公ですべてのシナリオを知っているということもあるかとは思いますが、熱が伝わってきて感動しました。しかも演技も上手かったので、体調不良で引退されてしまったのが残念で仕方ありません。お元気にされてるといいな、、、

Switch版の東ノ充気さんの役だけがダブルキャストになっていて、「どういうこと？？？」となり調べたところ悲しいニュースを知りました。追加ボイスが別キャストになっているのだと思います。

AIやスピリチュアル的な概念があったり、なんかすごく時代にマッチした作品でした。ただ、ひとつ前にプレイしていた作品が明快なハッピーエンドが一つもなく、メインキャラのボイスも一部しか入っていなかったので、変にブーストが掛かって評価高めになっているかもしれないことを文末に付け加えておきますw

評価

あくまでも主観です。★5が最高で、普通評価が★3です。
・キャラの魅力：声優さん抜きでは語れないので、演技やキャラとの相性なんかも含まれています。
・スチル：立ち絵、背景も込みの評価になっています。

シナリオ

裏ルートも合わせて全てをプレイすることで、満足感のあるシナリオに仕上がっていると思います！文章に変な癖がなく、読みやすいのも個人的には高ポイント。

上でも少し触れていますが、SPECIALも良くって、特にすごくいいな、親切だな、と思ったのが、各々のサブストーリーに突入する前に、「本編前の話です」とか「本編後の話です」とか「〇話の幕間です」とか但し書きを流してくれるところ。迷子にならずに本当に助かりました。これはめっちゃ高評価です。

そんなの当たり前では？と思うかもしれませんが、「剣が君 百代綴」をやると有難みを痛いほど感じますw

個人的にリヒトTRUE後のミカゲさんの行方が気になってたんですが、SPECIALで教えてくれます。ただちょっと切ない雰囲気を漂わせつつ、開けた結末になっていて、、、私は勝手に隻眼の闇医者と幸せになってるはずだ！と妄想してます！！！！！(攻略キャラだけが幸せになるなんてイヤだよーーー)

「フレースヴェルグ」を破壊する、的なことを言ってましたけど、意味的にも人肉加工機のことですかね？ 最初は身寄りのない子供？を集めた機関の俗称かとも思ったのですが。どこか読み飛ばしたかなー…

あとシリウスのNORMALエンドで、ケイがドーム外に出た時にスバル父と思われる意識を保った蝕人と邂逅するんですが、このルートは続きが気になります。悲惨な末路に決まってるんだけど、スバル父が王と呼ばれるようになった経緯や意識を保ててる理由なんかが気になって仕方ないです。

それとやっぱりリヒトの兄、カナデが幸せになるルートが欲しいかなw ケイと結ばれなくていいのでw

キャラの魅力

攻略キャラ全員魅力的でした！上でリヒト推しとか言ってますけど(攻略キャラじゃないけど、カナデ推しのような気もするw)、全員良かったです！それぞれキャラが立っていたし、声優さんも全員上手かったんだよなー！！！(←ポイント高し) スバルはイメージより声太めだったけど上手いので良し！笑

最初ミカゲ(攻略キャラではない)がちょっと苦手かもって思ってたんですが、リヒトが本ルートで主人公のケイに「意外と面白い奴なんだ(ニュアンス)」的なことを言っていて、本ルート中は「？」って感じだったのが、裏ルートをやることで大納得して、ミカゲも大丈夫になった！(笑) 人間臭くておもしれー男でしたわ！

裏ルートをやると、本ルートでのミカゲの見え方が変わります。人間には色んな一面があるってわかっているはずなのに、つい現実でも表面的なものだけで判断して決めつけてしまうところがあるよなーって反省しました。つい忘れちゃうんだよなー。そんでふとした時に気づかされる、今回のミカゲみたいに。

ちなみに声優さんは裏名義じゃないはずだけど、全員知らない人でした。(自分がそこまで詳しくないっていうのもある) 残念なのは、裏ルートのボイスなしだったこと。SPECIALは仕方ないとしても、裏ルートは欲しかった。予算的に難しかったのかな？Switch版では追加されてそう。知ってる方教えて下さい。

スチル

素晴らしかったです～。立ち絵のパターンは少なかったですが、差し込みスチルも豊富で、全画面スチルが少なめでも差込スチルが要所要所で差し込まれるとそんな感じしなくて良いですね。

髪色とか服装とかが違ったら同一人物には見えないぐらい顔が違って見えることはあったけど、ひとつひとつのスチルは歪みもなく、構図も作画もレベルが高かったです。

背景も豊富に用意されていて、シーンと背景が微妙に合ってないということもなかったです。素人ながら、1から作画したというよりも、写真をトレースして作画したような印象を受けましたが、時間、コスト面でこちらのほうが安く済み、背景数が増えるなら願ったり叶ったりです！クオリティも高かった！

それから銭湯シーンで主要キャラの半裸立ち絵を見た時に、スバルはケイより体力も力もないのにムキムキなのが違和感ありましたが、それもSPECIAL内で解決してくれます。マジでシナリオ行き届いてます👏✨

またBL作品として女性の立ち絵は用意しないという強い意志を感じましたw コストの問題だったのかもしれないけれどもw ただ影絵(？)は用意されており、アクセサリー等でキャラの差別化を図っていて手が混んでいました。できる範囲で最大限のことをしてくれた感！立ち絵キャラが少ない作品で採用してほしいな～。

システム

必要最低限という感じ。可もなく不可もなく。どちらかといえば使いやすいと思います。

ですが、2021年発売の商業BLとしては物足りない感じはあります。少なくとも幾ら選択肢が少ないとはいえ、セーブが12件(クイックを併せると16件)しかできないのは少なすぎます。

このひとつ前にやってた作品が同人ゲームということもあり、この作品をやった時に、スキップが滞りなくスムーズに進むというだけで感動ものだったので、評価がやや甘くなってるかもしれませんw

音楽

主題歌を主人公その他を演じられた東ノ充気さんが歌唱しておられます。個人的に好みというわけではなかったですが、普通にお上手です。情熱があり、歌唱力もあり、演技も上手い(重要)、こんな方が引退されてしまうなんて😢 こういう世界はちゃんと実力のある方が力を持つ世界であって欲しいです。

またED曲はTRUEもその他も作品の世界観にあっていてとても良かったです。(曲は同じで編曲が違う) 作中のBGMは特に気にならなかったので、作品にマッチしていたのだと思います。

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