「DYNAMIC CHORD feat.apple-polisher」青井有紀ルート+音石夕星ルート感想
締めは誰にするか悩んだのですが……有紀も夕星も「音楽=生きること」なタイプだっていうのは同じなんだけど、夕星ルートのほうは主人公自身も音楽、歌うこと、歌手であること、みたいな部分に向き合う話だったという朧げな記憶があったので、有紀→夕星の順番でプレイすることにしました。
青井有紀(あおいゆき/Guitar.UK)ルート感想
一番キュンキュン切なくなるルートが有紀ルートでした。"困る"ってこんなに甘ったるい単語でしたっけ?🤭
ふたりが恋に落ちていく様がとても自然で、どんどん作品の世界に呑み込まれていって抗えません。勝負に持ち込む感じも説得力があったし、勝負が始まってからも成海に根回ししたり有紀らしさが爆発してました。
成海が好きなはずなのに有紀に惹かれていくのを止められない。有紀は有紀で最初は自分が生きるため、音楽を続けていくためだったはずなのに、どんどん絡めとられていってミイラ取りがミイラ取りになる。
有紀ルートはこの流れがほんっとうに秀逸です。見た目だけじゃなく、有紀みたいなタイプがモテるっていうのにも説得力がありましたしね。遊び慣れてて、(表面上は)明るくて、でもどこかに影があって…
ま、グリララのメンバーには「有紀とは深い付き合いはしないけど、これからも長く付き合いたい」とか「いい奴だけどそれは一定の距離を保って付き合っている場合に限って」とかけっこう酷いこと言われてましたけどw(それだけ有紀のことをよく見ていて、それだけ美羽を大切に思ってるってことなんでしょう)
有紀の口癖「あい」は、彼が茶道の家元の息子で京都出身ってところから来ているのかな?
初めてプレイした時は中島さんのこと「下手ではないけど何かが足りない」とか偉そうなこと思ってたんですが、今改めて聞いてみるとこの時から光るものがありますね…!そして今はもっと進化している。
あと何気にモブの高嶋さんが私はお気に入りですw 彼女は本当に有紀とは単なる遊びだったんだなって。遊び慣れた大人の女性だったんだなって。有紀のこと可愛がってたんだなって(笑)
ただね~有紀がもしバイだったら、成海は完全に恋愛対象ですねwww 有紀の成海への心酔っぷりはそこから恋が始まってもおかしくないw 「初めは利用してるだけだったのにいつの間にか…」みたいなwww
有紀の場合は、バッドがあることで物語が締まるルートでしたね。作りも丁寧で良かった。希望と絶望が同居している、そういう何とも言えない感じ。黒いシミは消えないけど、前向きに生きていく。切ない…
それにしても有紀が栞さんの前に愛したもうひとりの女性って誰だったんだろう?母親こと言ってるのかな?
音石夕星(おといしゆうせい/Drums.Toi)ルート感想
うん。最後に持ってきて正解でしたね。主人公が自分の傷や家族と向き合うルートでもあるので。恋に落ちていく、というところにスポットを当てるなら有紀ルートのほうに軍配が上がりますが。
私が夕星ルートでいいなと思うところは、夕星だけの問題で終わらないところですね。主人公の支えもあって夕星の精神状態が安定してきたと思った矢先に、主人公の傷口が開くような出来事が起こる。むしろそこからがこの話のメインなんじゃないかというぐらいじっくりと描いてくれます。
確かに夕星は自由気ままで枠に囚われない変人…というか奇人だけど(ある意味有紀より掴みどころがない)、他のルートで時折見せてきた彼本来の優しさとか視野の広さ(聡いところ)とか、そういったものが感じられて、ふわふわしてた夕星の存在が形作られていくんですよね。それがバッドでも活かされています。
それに夕星の耳が聞こえないという設定が、声を出せなくなった主人公とスムーズに会話ができるということへの説得力にも繋がり、この内容は、主人公が自分と向き合う話は、夕星ルート以外ありえない!です(笑)
有紀ルートは、有紀が主人公に出逢う前に愛したふたりの女性って栞さんとあともうひとりは誰なのー⁉ってのがあったんですが、夕星ルートではすべて伏線(?)は回収されていたと思います。
ただ、夕星が月夜を愛していたのはわかるんだけど、月夜はどうして夕星と寝たのかがいまいちよく伝わってこなかったのは残念でしたね。狭い世界の中でお互いがすべてだったけど、調律師の出現によって、夕星には埋められなかった悲しみが癒されて愛を知ったみたいなことですか?(。´・ω・)?
それと夕星ルートは主人公、歌奈っち、成海の女子会wも見どころのひとつだと思いますwww 成海が好きで今は夕星が気になる主人公と、かつて夕星が好きだった歌奈っちと、主人公の初恋の人なるなるで恋バナですよwwwwww 面白すぎるだろwwwwww そして女子会に混じる成海の違和感のなさよ。
主人公との話も良かったけど、 個人的には歌奈と夕星の恋物語も読んでみたいなっていうのはいまだに強く思っていることです。過去の話としてじゃなく、"今"として。もしも夕星が美羽と出会っていなかったら、というていでどうだろうか。美羽に出逢えたことで夕星は救われたけど、私は歌奈も夕星を救えると思う。
ピアノとドラムじゃ楽器の種類が違い過ぎるという主人公に「どっちも打楽器だけどねー」とツッコミつつ…
製品情報
発売日: | 2018年6月28日 |
ブランド: | honeybee black |
機種: | PS Vita |
ジャンル: | アドベンチャー |
対象年齢: | D(CERO / 17才以上対象) |
メインキャスト: | 蒼井翔太、櫻井孝宏、中島ヨシキ、 梅原裕一郎 |
音声: | 主人公以外フルボイス |
修正パッチ: | なし |
発売日: | 2016年11月4日 |
ブランド: | honeybee black |
機種: | Windows Vista(SP2)/ 7 / 8 / 8.1 / 10 |
ジャンル: | アドベンチャー |
対象年齢: | 全年齢 |
メインキャスト: | 蒼井翔太、櫻井孝宏、中島ヨシキ、 梅原裕一郎 |
音声: | 主人公以外フルボイス |
修正パッチ: | あり / こちら |
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません